アフィリエイトの承認率 | 承認率が低い、急に低下、確定が遅い時に読む記事
成果が発生したのにキャンセルが多い・・・
なかなか承認されない・・・
いきなり承認率が下がった・・・
など「成果の承認」について疑問に思っているアフィリエイターさんのヒントになるような記事です。
目次
広告主とASPは基本的に承認率を上げたい
アフィリエイト初心者の勘違いに多いのが
「広告主やASPは成果を承認せず、お金を払いたくないのではないか」
という勘違いです。
こちらは「全くの見当違い」なので、まずは下記のことを覚えておきましょう。
ASPは承認されないと儲からない
まずASPはアフィリエイトで発生した成果が承認されないと儲かりません。
アフィリエイトASPは発生したアフィリエイト報酬の約30%が収益として発生します。
つまり皆さんが1,000円の成果を出せばASPは300円儲かります。
広告主は1300円の経費がかかります。
なので、成果が承認されない限り、ASPは儲からないので、広告主に対してしっかりと成果承認するように促します。
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アフィリエイターの取り組み数を増やしたい
逆に広告主も「できるだけ承認率を高めよう」と努めています。
理由としては「承認率が低い」アフィリエイトプログラムは、アフィリエイターが動いてくれないと知っているからです。
つまりアフィリエイトという手法を使って自社の商品を売る場合、アフィリエイターが動いてくれなければ、成果を上げれないので、まっとうな成果が発生した場合は必ず承認すると思ってもらって良いです。
特に有力アフィリエイターに嫌われたくない
特に有力アフィリエイターはASP担当者から「承認率」「CVR(購入率)」「特単がいくらまで出るのか」という情報を事前に聞いて、取り組むことが多いです。
よって承認率が低い案件は、有力アフィリエイターに取り組んでもらえないことが多くなるため、承認率をごまかすという「小さな利益」を求めないのです。
アフィリエイトの承認率が悪い商材の事例
しかし、承認率が低い商材やジャンルは存在します。
それはその業界がブラックな企業が多いとか、承認をせずに経費を減らそうという考えの企業というわけではありません。
ちゃんとした理由があります。
成果承認の条件が深い
まずは、成果承認の条件が深い商品は承認率が低い傾向にあります。
ちなみにASP、広告主、有力アフィリエイターが使う
「条件が深い」
「条件が浅い」
と言う言葉の意味は以下の通りです。
条件が深い
承認する条件が厳しいこと。
例えば、エステサロンの案件の場合「実際に来店して成果承認」と言う場合、条件が深いです。
エステサロンなどの場合、予約をキャンセルする人が多いので、予約した段階で成果が発生しても、そのユーザーが実際に来店するまで承認されません。
条件が浅い
逆に承認する条件が易しい場合、条件が浅いと言います。
例えば、エステサロンの案件の場合「予約がされた時点で成果承認」という条件の場合
条件が浅いです。
発生は浅く、承認は深い
このような来店型の案件は成果が発生するものの、承認率が低いことが多いです。
成果自体は「予約した時点」で発生します。
しかし実際に承認されるには「来店」しなければならないので、条件が深く承認率が下がってしまいます。
その他にもFXの開設なども条件が深いです。
口座開設で成果が発生するものの、実際に現金を入金してトレードをしてから成果が承認するみたいなものが多いです。
このように「成果発生の条件は浅くても」「成果承認の条件が深いもの」もあるので、取り組む前にしっかりと確認しましょう。
以下、承認条件が深いジャンルです。
- エステサロン(来店で承認)
- 脱毛サロン(来店で承認)
- その他来院、来店系
- BtoB案件(契約が決まって承認など)
- キャッシング(実際に借り入れが決まって承認)
- クレジットカード(実際にカードができて承認)
- ウォーターサーバー(設置完了で承認)
- 転職系(それほど悪くないが、「面接に来て承認」などが多い)
有名どころで言うとこのあたりです。
ただ有力アフィリエイターは「承認率の固定」などをされている場合もあるので、その限りではありません。
ユーザーの層が悪い
商品購入や利用するユーザーの層が悪いジャンルも承認率が低いです。
例えば購入したものの受け取り拒否が多いなども承認率に影響してきます。
例えば「増大サプリ」という男性器を大きくするサプリのジャンルがあるのですが
ユーザー層が悪くて
- 受け取り拒否
- 返金や返品のクレーム
- お試しセットを家族の名前で何回も買う
というのが多くて承認率が低い傾向にあったりします。
- 出会い系サイト(コミュニティサイト)
- 増大系サプリ
- ターゲットが若年層のもの
は承認率が低いようです。
間違い注文や登録が多い
その他、成果承認になる「対象ユーザー」が限られていて、間違い注文や登録が多い案件も承認率が低い傾向にあります。
例えば看護師の転職サービスの場合「正看護師」の人のみが対象になることが多いです。
しかし実際には
「准看護師」という資格を持った看護師の登録も多く、成果承認されないことがしばしばあります。
他ASPとの重複注文が多い
アフィリエイト業界で有名どころの商品は多くのASPでアフィリエイトマーケティングをしていることが多く、多くのアフィリエイターが取り組んでいる場合、重複して成果が上がることが多いです。
例えばA8とアフィリエイトBとアクセストレードでアフィリエイトしている商品があるとします。
この場合、しかるべき設定をしていないと以下のようなことが起こります。
-
最初に購入検討者がAさんの運営しているサイトでアフィリエイトリンク(A8)を踏んで、購入前に再度検討した
-
その後Bさんの運営しているサイトでアフィリエイトリンク(アフィリエイトB)を踏んで、購入しようとした。でもやっぱり悩んで
色々調べた。 -
最後に
-
Cさんの運営しているサイトでアフィリエイトリンク(アクセストレード)を踏んで、購入した。
このような場合
AさんもBさんもCさんも成果が発生しますが
承認されるのは最後にユーザーを誘導した「Cさんの成果」のみが承認されます。
このように複数のアフィリエイトASPを利用している商品で、取り組んでいるアフィリエイターが多い場合、承認率が低くなる場合があります。
但し、このような重複成果がが上がらないようなタグ(アドセント等)を設置している企業の場合、関係ありません。
2回目注文が多い
こちらはユーザーの層が悪いとも関連しますが
本商品の価格が非常に高くて、サンプル商品の価格が安い場合など
本商品を買うのではなく、サンプルばかり買う!!みたいなユーザーが多いと承認率が低くなる場合もあります。
サンプルは1家族1セットまでなどと決まっているので、2回目以上の購入は成果がキャンセルになります。
急に承認率が下がった時の事例
ALISAのセミナーをして、懇親会をしている時にあるアフィリエイターさんに相談を受けたことがあるので、それに回答する形で以下書きます。
同じ悩みを持っているアフィリエイターさんの参考になれば幸いです。
本来キャンセルの成果も承認していた
先ほど、広告主は「承認率を高くして取り組み数を増やしたい」という説明をしました。
実はアフィリエイトでたくさん売りたいという企業は
「本来キャンセルされるはずの成果も承認していること」が多々あります。
これは「承認率を上げて取組アフィリエイターを増やすため」です。
つまり
- 他のASPと重複して成果が上がっている成果
- 注文がキャンセルになった成果
- 対象ユーザーじゃない成果
などを「承認」しているということです。
しかしながら、「あるライン」を超えると広告主は「正確に承認作業」をするようになります。
そのラインとは
「アフィリエイターへの認知度が上がってきて自然に取り組み数が増えてきた時」
「アフィリエイトで獲得する目標件数に達した時」
「アフィリエイトで利用できる予算に達した時」
などです。
つまり、多くのアフィリエイターさんに取り組んでもらって、大きな成果を出せるようになってきた段階になると
- 無理してキャンセル分を承認したり
- 無理して重複注文を承認したり
する必要がないのです。
このような企業判断が下された場合、その月から一気に承認率が下がる場合があります。
しかし「本来は承認されないはずの成果」なので文句を言うことができません。
今まで企業側が我慢して成果承認していただけに過ぎないからです。
成果地点が変わっている
急に成果承認の地点が変わる場合があります。
例えば
- 無料見積されたら成果承認
- 資料請求がされたら成果承認
- 予約されたら成果承認
などのような成果地点が浅い案件の場合バカな不正アフィリエイターが荒らす時があります。
例えば、たくさんのメールアドレスを作って、資料請求したり、偽名を使って資料請求をしたりすれば、いくらでも稼げます。
このような一部の不正アフィリエイターによって、広告主が被害をこうむると成果承認の条件を深くされる場合があります。
・無料見積で成果承認 ⇒ 電話がつながったら成果承認
・資料請求で成果承認 ⇒ 商談できたら成果承認
・予約で成果承認 ⇒ 来店で成果承認
このような条件変更は登録のメールアドレスに届きますが、見落としていると
「なぜ急に承認率が下がったのか」と疑問に思うことが出てきます。
このような場合紳士的に取り組んでいて、成果が発生したアフィリエイターは従来通りの承認条件で続けることができる場合もあります。
実は広告主側はどのアフィリエイターが、どのお客さんを誘導してくれたのか
というのが分かりますので、紳士的に取り組んでいるのか不正をしているのか分かります。
よって、このような場合でもASP担当者に連絡をして、従来通りの承認条件で続けることができないのか交渉すると、意外と認められることが多いです。
急激に伸びたジャンルや商品
ブログでモデルが取り上げた、テレビで紹介されたなど急激に伸びたジャンルや商品は
- ユーザー層が一時的に悪くなる
- 軽い気持ちで買ってキャンセルする
- 他ASPと重複して成果が上がっている
などが起こる場合があります。
必ずではありません。
このような場合は今まで取り組んでいた時と承認率とガラリと変わる場合もあります。
他ASPでのアフィリエイトも始めた
1つのASPでアフィリエイトしていた企業が、もっとアフィリエイトで売上を伸ばそう!と考えた場合、他のASPでの取り組みも始めます。
この時、他のASPとの重複成果が発生する場合がありますので承認率が下がる場合あります。
承認されるまでの期間が長い事例
「承認率が低い」とは異なりますが、承認されるまでの期間が長い商品の事例を紹介します。
品薄で発送ができていない
先ほどもありましたが、モデルのブログで取り上げられた、テレビで放映されたなどが起こり、企業の予想を上回る受注が入った時、成果承認まで時間がかかる場合があります。
このような物販系の承認は発送が完了して成果になるので、そもそも商品発送が延滞している場合は、成果承認も延滞します。
予算オーバーしやすい企業
企業にとってアフィリエイトマーケティングの予算はよみづらいです。
アフィリエイターが売ってくれた分が費用になるので、調整しづらいのです。
アフィリエイトの予算(WEBプロモーションの月間予算など)が決まっている企業の場合、その上限を越した成果が発生した場合、承認を次月に持ち越すということを行います。
例えば、芸能人がブログで書いた、テレビで取り上げられたということによって、予想を超える受注が来て、その月のWEBプロモーションの予算がオーバーしてしまった場合
6月分の成果を6月末日に承認すると決めていた企業も
6月15日までの成果を6月30日に承認
6月16日~30日までの成果を7月1日に承認
という措置をとる場合があります。
これによって6月15日~30日までの成果分は7月の予算になります。
たまにこのような事例が発生します。
返金保証を設けている
30日間返金保証、60日間返金保証を設けている企業多いと思います。
特に健康系、美容系に多いです。
このような企業は返品された商品は承認しないので、返金保証が過ぎるまで承認されないことが多いです。
返金保証を設けていない企業
返金保証を設けていなければ、だいたい下記のようなスパンで承認されます。
6月1日に成果発生
6月5日に配送完了
6月30日に成果承認
返金保証をもうけている企業(30日返金保証の場合)
返金保証を設けている企業は以下のようなスパンで承認します。
6月1日に成果発生
6月5日に配送完了
7月5日までに返品の申し出がなかった
7月30日に成果承認
このように1カ月程度ずれが出ます。
この時アフィリエイトは成果承認月の翌々月15日の支払という場合が多いので
6月1日に成果発生
7月30日に成果承認
9月15日に支払
と成果発生から3ヶ月半後に支払われることになります。
まとめ
今回は成果の承認というニッチなジャンルを取り上げました。
成果が発生しだすと、必ず「疑心暗鬼」になるのが、成果承認のことです。
色んな事例や問題がありますが基本的には広告主、ASPが本来成果承認するべきものを承認しないという「小さな利益」を求めることはありません。
今回上げた事例以外にも様々あると思いますが、少しでも不安に思ったら、ASP担当者に聞いて納得してください。
この記事がASP担当者とつながっていない初心者アフィリエイターさんの参考になれば幸いです。