テレビ広告とインターネット広告の比較。それぞれのメリット&デメリット
昔はテレビ広告が、「広告宣伝」の花形でした。
しっかりとテレビ広告をして、知名度を上げることができれば、商品は売れました。
しかし最近では上場している企業でさえ、テレビ広告を一切しないところがかなり多くなってきています。
このコラムではテレビ広告とインターネット広告について色々ご紹介していきます。
かなり伸びているインターネット広告
電通が2019年2月28日に発表した「2018年の広告費」に関するデータでは
テレビ広告(地上波) 1兆7848億円
インターネット広告 1兆7589億円
とその差が約250億円に迫ってきました。
5年前の2014年のデータでは
テレビ広告(地上波) 1兆8,347億円
インターネット広告 8,245億円
ですので、急激にインターネット広告が伸びているのが分かります。
ではテレビ広告とインターネット広告は何が違うのでしょうか?
それぞれの良さや役目をご紹介していきます。
テレビ広告のすごいところ
テレビ広告のすごいところはやっぱり、広く認知度アップをさせることにあります。
僕もリサーチする過程で、「初めて見る商品のテレビCMだ」と思えば、ググってみて公式サイトなどを見るのですが
アクセスが集中して、なかなかWEBサイトが表示されないということもしばしばあります。
また何度も何度も流すことによって
「テレビCMでやっている、安心で失敗しない商品やサービス」という認知にもなってきます。
その他にも、一気に主導権を握りたい場合などにも、効果的です。
例えばライザップが出てくる前から、マンツーマンで指導してくれるジムやパーソナルトレーニングのジャンルは徐々に広がってきていました。
そこでライザップが大々的かつ、注目度の高いテレビCMをガンガン流すことで
「マンツーマンでトレーニングするならライザップ」というイメージがつきました。
このように、業界の主導権を握ったり、「マンツーマントレーニング」という業界自体を広く認知してもらうにはテレビ広告というのは非常に効果的なのです。
テレビ広告の苦手なところ
逆に、テレビ広告の苦手なところは、「1購入当たりにどれくらいの費用がかかったのか」というようなデータを取ることです。
テレビCMは15秒、30秒というように15秒間区切りになっているのですが、15秒で何百万円~何千万円というような世界です。
※視聴率により異なります。
ですが、そのCMを流した結果、何人の人が買ったのか分からないので、いわゆる「コスパ」を計算するのは難しいです。
ただ楽天などが、これらをデータ化しようという試みをしており、サービスとしてもリリースされています。
インターネット広告のすごいところ
逆にインターネット広告のすごいところは、細かいデータまで取得できるということです。
もちろんインターネット広告を「なんとなく」利用している場合は分からないのですが、インターネット広告を得意とする弊社のような企業に依頼をしてもらえれば
- 1購入※あたりにかかった費用
- 購入にいたらなかった人への再広告
- 再広告した人の1購入あたりにかかった費用
- どの広告からの購入が一番多いのか
- どの広告から購入した人がながく契約してくれるのか
- どの広告から購入した人が何回もリピート購入してくれるのか
- 自社の商品やサービスを購入している所得層の推測
などが分かります。
※契約、見積もり、問合せ、会員登録、なども分かります。
このようなデータを取ることができれば、効率的、低予算に広告をすることができます。
インターネット広告のダメなところ
いわゆる広告を利用する企業側のダメなところというのは、ほとんどないです。
確かにテレビCMよりも認知度を広げれるかと言えば、そうではないですが、接触率の高いGoogle、YouTube、Yahoo、Twitter、LINE、Facebook、スマートニュース、グノシーなど、しっかりと駆使することができれば、認知度向上にはつながります。
逆にインターネット広告に接するユーザー側にデメリットとなるような問題が発生しています。
例えば
・ランキングサイトの順位が操作されている
⇒これはインターネットに限らず、雑誌、テレビなどもそうですが・・・
・過度なアピールで商品を買わせようとしている
⇒例えば「痩せる」「芸能人が使っている!」など嘘の情報もある
⇒これもインターネットだけではなく、全てのメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等)にも当てはまりますが・・・
など、利用者が「すごくいいもの」と思って購入してしまうという問題もあります。
また「口コミ」も正常に機能していればいいですが、
他社(ライバル)の嫌がらせによる悪い口コミの大量投稿や
口コミサイトと正式に契約していないと(利用料金を支払っていないと)、いい口コミが反映されず点数が低くなる
などの問題点もやはりあります。
このようにインターネット広告に関しては発信側が解決できる問題と、発信側でさえも解決できない問題もあり、広告を目にしたユーザーの「理解度」を高めなければならないのが現在の問題点でもあります。
まとめ
「広告」というと、一方的に商品を紹介されるものという認識がありますが、僕自身は、新しい商品やサービスと出会える場として考えています。
確かにドラマのいい場面でCMが流れるとがっかりしますが、新商品のCMなどが流れていると、コンビニで見つけて買って、お気に入りの商品になった・・・
みたいなことも多々あります。
また「広告」は人の目をひかないといけないので、クスッと笑えるものもあります。
ただ単に「ものを売りつけられる紹介」ではなく、「おもしろい商品はないかな」「こういうサービスがあったんだ」「ちょっと笑ってしまった・・・」みたいに、広告をチェックすることを、ひとつのライフスタイルとして扱ってみるのはいかがでしょうか。