アフィリエイター向け  2015.9.9

ドロップシッピング | 稼げる?稼げない?実際やってみた。

今回はアフィリエイトではなくドロップシッピングについての考察をしてみたいと思います。

ドロップシッピングについての考察を深めて、皆さんにピッタリの副業を見つけましょう。

1.ドロップシッピングとは

ドロップシッピングとは簡単に説明すると「商品を仕入れなくても、ネットショップを作れるシステム」です。

ドロップシッピングができるサイトに登録し、自分でネットショップを作ります。

ドロップシッピングサイト(以下ドロップシッピングASPと呼びます。)に登録されている様々な商品を自由に選択し、自分のネットショップで販売することができます。

そしてそのネットショップに皆さんが集客すれば、商品が売れますよね?

本来であれば、自分で商品を発送しなければなりませんが、ドロップシッピングは違います。

ドロップシッピングASPを運営している会社が在庫を保有しており、購入者に対して、商品を発送してくれるのです。

そしてその後、商品の金額から仕入れ料金の差額が手数料として振り込まれます。

本来のネットショップのお金の流れ

商品の仕入れ→商品の売上→利益

上記のように先に仕入れなければならず、もし売れなければ赤字になってしまいます。

ドロップシッピングのお金の流れ

商品が売れる→同時に商品を仕入れたことになる→差額が利益となる。

上記のように商品が売れたと同時に仕入れているイメージと思ってください。

ドロップシッピングは「集客するだけで良いネットショップ」を持つことができる、リスクの少ないビジネスモデルなのです。

 

2.ドロップシッピングを始めるために

ドロップシッピングを始めるには先ほど説明したドロップシッピングASPに登録をしなければなりません。

これらのASPに一度登録をしてみてください。

するとたくさんの商品を取り扱えることが分かると思います。

もしもドロップシッピング

日本で最大手のドロップシッピングASPです。

商品点数は35万点以上あり、会員数も42万人を超えています。

これらの35万点以上の商品から販売したい商品を自分で選べるのです。

またもしもドロップシッピングは一発でサイト構築できる機能もあり初心者にも優しいです。

通販素材

主に家具、ベッド、ソファーなどのいわゆる寝具を多く取り扱っているドロップシッピングASPです。

このASPは「ドロップシッピングで副業しよう!」と考えている人以外にも、既に寝具や家具を取り扱っているネットショップが、自社のサイトの商品点数を増やすために利用している場合も多いです。

 

3.ドロップシッピングの作業内容

ではドロップシッピングを始めようと思った時にどのような作業が必要になるのでしょうか?

サイトの構築

まずは商品を販売するためのネットショップ構築が必要になります。

ネットショップを自分で作るとなれば気が重くなるかもしれません。

しかし上述したように、もしもドロップシッピングでは簡単な設定だけをすれば、一発でネットショップができる「できすぎ君」という機能もあるのでおススメです。

商品の入れ替え

ドロップシッピングASPが抱えている商品の在庫切れや廃番となった商品の入れ替えをしなければなりません。

こちらもドロップシッピングASPの管理画面で簡単に入れ替えが可能です。

またずっと放置していると取扱商品のほとんどが「売り切れ」状態になりますので、注意が必要です。

リスティング広告の運用(集客活動)

ネットショップを作った後はリスティング広告という広告をしなければなりません。
リスティング広告とは、検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)でユーザーがあるキーワードで検索した時に、その検索結果に連動して表示される広告の事です。
参照:リスティング広告とは|今更聞けないリスティング広告の基礎

詳しい内容は上記の参照サイトをご確認頂きたいですが、広告と言っても大きなお金がかかるわけではありません。
1クリック数十円単位から広告を出すことが可能です。

リスティング広告はYahooのプロモーション広告とGoogleのアドワーズ広告の2つに分かれるのですが、ドロップシッピングではYahooのプロモーション広告を利用します。

ちなみにもしもドロップシッピングではYahooプロモーション広告と連携していますので、審査も通りやすいです。

 

4.ドロップシッピングとアフィリエイトの違い

ドロップシッピングはアフィリエイトと混同されてしまうことが多いですし、仕組みも良く似ています。

しかし厳密には全く違うビジネスモデルと思ってください。

アフィリエイトは自分で紹介したい商品を選んで、その商品を自分のサイトやブログで紹介するだけです。

紹介したユーザーが商品販売サイトで購入すれば手数料が入ってくる仕組みです。

まぁ仕組みや概念は違うのですがいずれも

「リスクなくビジネスできる」
「商品発送はいらない」
「お客様とのやりとりやクレーム処理はいらない」

という点では全く同じです。

そこまで細かな違いを理解する必要はないでしょう。

 

5.SEO対策が難しいドロップシッピング

ドロップシッピングという仕組みを利用して、自分でネットショップを行う場合、簡単にネットショップは作れることは理解できたと思います。

また発送業務や問い合わせ対応、クレーム処理などの必要もないことは理解頂けたと思います。

後は自分が運営をしているネットショップに集客するだけなのですが、ドロップシッピングはSEO対策という手法を用いて、集客することが難しいです。

ここでは難しい解説は割愛しますが、ドロップシッピングでSEO対策をしようと思うと被リンク対策などのGoogleが認めていないグレーな対策を余儀なくされてしまいます。

ここは理解できなくても、「ドロップシッピングの集客方法はリスティング広告しかないんだ」と思って頂いてもかまいません。

 

6.リスティング広告で集客するのが常套手段

ドロップシッピングで作ったネットショップに集客しようと思えば、リスティング広告を利用しなければならないことは理解できたと思います。

ここで1つ問題となるのが「少額でも広告費が必要」ということです。

1クリック50円だとしても10回クリックされると500円かかってしまいます。

500円が30日分とすれば、15,000円の広告費が必要になります。

またここで説明した「50円」という金額は非常にリアルな金額で、おおよそ1クリックあたり50円程度は見て置いた方が良いでしょう。

 

7.ドロップシッピングで稼げない理由

さて、長くなりましたが結論から言えば・・・ドロップシッピングで稼ぐことは難しいです。

しかし過去に1つだけ稼げる商品がありました。

その商品は「小型カメラ」という分類です。

ペン型カメラ、置時計型カメラなどのようなものです。

使用用途は「防犯対策」と謳われていますが、主に盗撮などで使われるようなものと推測できます。

しかし今では飽和状態ですし、「防犯対策」として利用することもできるので道徳的に反するものではありませんが、おススメできるような商品ではありません。

最後にドロップシッピングは「なぜ稼げないのか」の理由をあげていきます。

1.人気商品はすぐに品切れになる

ドロップシッピングASPに登録している商品点数は確かに多いのですが「販売したい!」と思える商品点数は多くありません。

また「販売したい!」と思える商品ほど、登録している方も同じように自分のネットショップで扱いますので、すぐに売り切れになってしまいます。

これらの要因によるネットショップの在庫の入れ替え業務が非常に面倒です。

2.送料が高い&配送が遅い

ドロップシッピングサイトを作ってみて分かることなのですが、送料が540円に設定されています。※
※もしもドロップシッピングでネットショップを作った場合。

一般のネットショップではメール便を使う、宅配業者と安く配送してもらえる契約するなどの工夫を行い、もう少し安い送料で配送が可能です。

よって「送料が540円もかかるならやめておこう」という人が多いです。

また、配送も土日祝日は配送しないとなっており、アマゾンや楽天のように即日配達、翌日到着ということができず、世間のニーズとは合致しておりません。

3.ショッピングモールの台頭

楽天、Yahooショッピング、アマゾンという大手のショッピングモール又はECサイトが有名になってきており、これらのサイトで購入する人の割合が多くなっています。

またこれらのサイトは送料も安いですし、配送も早いです。

これらのサイトを利用している人は会員登録をしているので、1から個人情報を入力しなおす必要もないですし、クレジットカードも登録されているので、スムーズに商品購入ができます。

また各社のポイントをためている人も多いので

「楽天で買う人は、ほとんど楽天で買う」
「アマゾンで買う人は、ほとんどアマゾンで買う」

というような傾向がありなかなか他のサイトで購入する人はいないのです。

もちろん、楽天派の人も楽天で購入できない商品は他のサイトで購入するのですが、残念ながらドロップシッピングではこのような「独自性のある商品」を取り扱えることはありません。

4.広告費と購入率と利益率

先ほどリスティングで集客しなければならないと説明しました。

しかし、ここに矛盾が存在します。

まず、以下の定義を頭に入れてください。

ドロップシッピングの利益率

ドロップシッピングで取り扱える商品を販売した場合の利益率は高いとは言えません。

平均は分からないですが、私が確認しているところ100円~2,000円程度の相場です。

つまり1つの商品を販売して100円儲かる、2,000円儲かるということです。

アフィリエイトと違い、自分のネットショップで販売するという手法なので、商品価格は皆さんで決定することもできます。

しかし高くし過ぎると他のサイトに負けてしまうので、そもそも売れません。。。

1クリックあたりの広告費

1クリックあたりの広告費は50円程度と言いました。

実は50円は高くも安くもない金額で、50円はどちらかと言えば安い金額です。

1クリックあたり1円という場合もあるのですが、非常にまれですし1クリックあたり500円、1,000円と言う場合もあるのですが、ドロップシッピングをしている限りあまり見ない数字でしょう。

ネットショップの購入率

ネットショップの購入率はご存知でしょうか?

例えば100人集客して10人買えば購入率10%というようなものです。

実はネットショップの購入率の平均は1%と言われています。

そして3%であれば非常に優秀なネットショップと言うことができ、10%と言えばモンスターネットショップと言えます。

あと年末年始の「おせち通販サイト」「カニ通販サイト」、母の日の「花屋のネットショップ」などは10%を超える時もあるようです。

では、計算してみます。

以上の要素から計算すると

1商品あたりの利益率多く見積もって2,000円
1クリックあたり少なく見積もって50円
ネットショップの購入率多く見積もって3%

で計算します。

これで100人集客したと仮定すれば以下のように1,000円の利益が出ます。

【広告費】
100人×50円=5,000円

【購入者数】
100人×3%=3人

【売上】
2,000円×3人=6,000円

【利益】
売上6,000円-広告費5,000円=1,000円

 

まとめ

以上のように、広告費を少なく見積もり、利益率・購入率を多く見積もれば1商品あたり約333円の利益が出ます。

ただ、「いいように考えて」1商品あたりの利益率が333円であり、また平均値で計算すればおそらく赤字になるでしょう。

実際、弊社では検証した結果広告費10,000円に対して4,300円程度の赤字が出ました。

だからと言ってドロップシッピングが完全にダメかと言えばそうではないと思います。

実際にドロップシッピングで稼いでいる人も少なからずいるでしょう。

ただ、あまりにも難易度が高いという印象を受けました。

私はアフィリエイター出身であるので知識は豊富な方だと思います。

しかしドロップシッピングでは利益を出せませんでした。

この点、引き続き検証していきたいですが、アフィリエイトの方が大きく収益化できそうな予感はしています。