ASPの選び方 | 注意点やITP対応、トラブル事例から考えるASPの選び方。
最近、弊社のお問合せフォームに「新しくできたASP」から問合せを受けることが非常に多くなってきました。
毎月、数件程度はASP様の方からご連絡を頂いております。
ALISAを運営している弊社としては、多くのASP様とお付き合いすることは、ALISA会員さんにとって、非常に有益なことですが、会員数が多いだけに「慎重」にならざるを得ません。
なぜならASPとアフィリエイターさんの間のトラブルを聞くようになっているからです。
全ての新しいASPが問題を起こしているわけではありません。
ですが、ALISAとして紹介する以上は、ALISA側として提携するASPの選定をしっかりとしていかないといけません。
そこで今回は弊社が「どのような視点でASPを選んでいるのか」ということについて紹介していきたいと思います。
これはアフィリエイターさん、ブロガーさんの参考にもなると思います。
ASPを選ぶ時に登録前に確認しておくべきこと
まずはアフィリエイターさんがASPを選ぶ時に確認するべきことをご紹介します。
報酬金額が高いかどうか
などは以下でご紹介したことの後に行うといいと思います。
運営元がしっかりしているかどうか
まずASPの運営企業がしっかりしているかどうかを確認すると良いです。
「しっかりしている」を測るモノサシは
「上場しているかどうか」
「上場企業の子会社か」
「資本力はあるか」
「長期的に運営しているか」
などが目安になるかなと思います。
例えば
A8を運営しているファンコミュニケーションは東証一部に上場しています。
afbを運営しているフォーイットは東証二部上場のフルスピードの子会社です。
このように経営基盤がしっかりしていると、ざっくりになりますが「色々しっかり」しています。
「色々」っていうのは
「担当者の質」
「確実に振込まれる」
「急な閉鎖リスクがない」
「トラッキングの仕組みがしっかりしている」
「嘘つかない」
みたいな感じです。
本業としてASPを運営しているか
その次に見ているのが「本業」でASPを運営しているかどうかです。
ASPを作るのは意外と簡単です。
OEMなどを利用すれば、簡単にトラッキングシステムを作れますし、管理画面も作れます。
ですが、本業でやっていない場合は「閉鎖リスク」「担当者の質」などが疑問になってきます。
所在地を確認して会社の存在を確認
また所在地をしっかり確認しておくようにしましょう。
ASPには皆さんの「成果報酬」を一時的に預けますよね?
つまり「お金」を30日~45日程度預けますので、経営基盤がしっかりしているかどうかも必要ですが、Googleマップなどを見て「けっこう汚いビルに入ってるなぁ」とか、住所を見て「山田マンション203号室」みたいなマンションの一室で運営しているようなASPは、不安で仕方ないですね。。
不安であれば帝国データバンクなどを活用する手もあり
組織としてライターを使って記事をがっつり入れ込んで行く時、アドアフィリエイトで資金を投入していくことがある場合は、帝国データバンクなどの情報で資金繰りを確認しておくこともありかもしれません。
一般的にはそこまでする必要はないと思いますが
先に大きいお金を使う場合などはチェックしておいても良いかもしれません。
ASP登録後に気を付けて確認すべきこと
これらのチェックを行い、ASPに登録した後、どういうことに気を付けるのがよいでしょうか?
支払の延滞がないかどうか
まず、支払の延滞が1度でもあれば、そのASPから撤退して、他のASPに切り替えましょう。
僕は約10年ほどアフィリエイトをしていますが、資本状況が良いASP、大手のASPで支払の延滞が起ったことは1度もありません。
また支払われる日の9時には確実に振り込まれています。
「振り込まれる時間がバラバラ」などは銀行と連携をしておらず、手作業で振り込んでいる場合が多いので、かなり小さい規模の企業の可能性があります。
遅れるということは、アフィリエイトしている広告主自体も考え直さないといけないですが、ASP自体もすぐに切り替える必要があるでしょう。
獲得ができなくなったらASP担当者から相手にされない
これは比較的大手のASPでもあり得ることです。
もちろん「獲得していないのにずっと支援してくれる」というASPの方が少ないです。
ただし「レスは遅くなった」としても「全く返信が皆無になる」ということは、そのASPの社風を表していると思います。
これはASPによって、かなりスタンスが違います。
僕の考えとしては
稼げなくなったから相手にされないのはビジネス的な観点から、仕方ないと思いましょう。
やっぱり稼いでいる人がASPにとっても利益の源になるので。
でも、もしそのようなASPに当たったら、またしっかりと収益を上げて、見返したらいいんです!
一度稼げた人はアップデートを受けようが這い上がってくる人が多いです。
だからこそ、見返したらいいです。
稼いでから再度スリスリとすり寄ってきても、それは逆に無視しちゃっていいんじゃないかなと思います。
しまった!逃がした獲物は大きかった!と思わせたらいいんです!
ちなみに、弊社はスリスリ寄ってきても無視しないです。
そのASPにしかない案件もあり得ますから、無視することはないです。
でも担当者は変えてもらいますし、他のASPに同じ案件があるんであれば他のASPを利用します。笑
また稼げなくなったとしても、「一緒に這い上がりましょう!」というスタンスのASPは圧倒的にafbさんです。
僕個人としても、ALISAとしても、会社としても、afbさんにはマジでお世話になっています。
過激な表現での露出を推奨してくる
その他にも過激な表現や露出を推奨してくるASPも使うのを控えましょう。
例えばダイエットサプリ等を売る場合・・・
「ビフォーアフターを使ったらいいんじゃないですか?」
「アフターの写真を痩せてるように加工できないですか?」
「ウソでもいいので芸能人が使った!みたいな記事にできないですか?」
「芸能人の写真を加工して、この商品を持ってるような写真にできないですか?」
直接このようなことを言われなくても
間接的に上記のようなことを進めてくるような場合も、あまりオススメできません。
ITPなどのトラッキングに関する注意点
ここまではASPを選ぶ時のポイントして主に「資金力」「道徳性」を軸に見てきたと思います。
その他にも「技術的」な部分で確認する必要があります。
最近のITP事情
まず最近のITP問題です。
ITP問題を知らない人は「ITP アフィリエイト」とかでググってください。
ここでは割愛します。
ですが、どんどんトラッキングを取りづらい状況になっていることは確かです。
簡単に言うと「成果が発生すべき購入なのに、成果が発生しないシチュエーション」が多くなるということです。
ただ、この問題に大手ASPは迅速に対応しているイメージがあります。
成果報酬が発生しないということは、ASPの利益にもならないということですので、必死にトラッキングするようにしています。
ただこれらの対応をする際に必要なのは
「システム担当の技術力」と「それらを開発、修正する費用」です。
こうなってくるとあまりにも資金力のないASPを利用すると言うことは「振り込まれないリスク」「ASPが閉鎖するリスク」だけでなく、正常にトラッキングできないというリスクも出てきます。
極端にCVRが低い場合は一時的にASP切り替えもあり
もし仮に極端にCVRが低い場合は、一時的に他のASPのリンクに張り替えてみるということをオススメします。
例えば「CVRが5%程度ある!よく売れている!!」という商品なのに1000クリックされても成果が発生しないし、ニーズの高いキーワードで上位表示できているのに・・・
という場合です。
もしこのような場合、A8とかafbみたいな最大手のASPのリンクに切り替えてみて、成果が発生するかどうかを確認してみましょう。
ASPは簡単に作れるがITP対応は簡単にできない
「同じデザインだなぁ」と思うログイン画面、管理画面のASPも多くないですか?
最初にも言いましたが、ASPは簡単に作れます。
ですが、簡単にITP対応できるかどうかと言えば、できません。
ASPに「ITP対応はしっかりしてますか?」と問い合わせても「はい!しっかりしてます!」という回答が返ってくると思います。
しかし実際には、数%、数十パーセントの成果が漏れている場合もありますので、先ほど説明したように、あまりにも成果が発生しない場合などは注意して確認しましょう。
僕が考える登録しておくべきASP
今まで説明した観点から考えると、以下の記事でも紹介していますが、下記の4つのASPがオススメになってきます。
A8
日本で最大級のASPです。
案件数も多いです。
先ほどご紹介したように東証一部上場のファンコミュニケーションズが運営しているので、安心感が非常に高いです。
またITPへの対応も迅速で、かなりお金をかけていると思われるのでトラッキング漏れの心配も少ないです。
afb
規模ではA8には負けるかもしれませんが、それでも大手のASPですし、東証二部上場のフルスピードの参加なので、安心感は非常に高いです。
またITPの対応も迅速かつ、丁寧にされているのでトラッキング漏れの心配も少ないです。
また担当者レベルで言うと、一番コミュニケーションがしやすく
稼げていない時でも「一緒に頑張りましょう」というスタンスですし
稼げなくなった時も「一緒に這い上がりましょう」というスタンスなので、ファンになる人も多いです。
大手のASPでも稼げなくなった瞬間にチャットワークやメールが返ってこなくなる場合もあるなか、大手なのにしっかりとした担当者がついているのは、とても素晴らしいです。
ASPは担当者によって印象が変わると言う部分も大きいですが、afbさんはどの方が担当になっても非常にレベルが高く、人柄が良い人が多いです。
afbの担当者に取材した記事もありますので、一度ご覧ください。
ZucksAffiliate(ザックスアフィリエイト)
こちらは比較的新しいASPにはなりますが、東証一部上場のヴォヤージュグループの傘下ですので、規模的には問題ないです。
また最近ではヴォヤージュグループと電通グループが一緒になりましたので、規模としては全く問題ないです。
案件数はA8やafbに比べると少ないですが、これから伸びてくると思います。
ザックスの担当者に取材した記事もありますので一度ご覧ください。
i-mobile
こちらも古くから運営しているASPです。
i-mobileは「ASP」と「アドネットワーク」の2軸でやっていますが、ASP事業が「副業」というわけではなく、しっかりと力を入れています。
i-mobileも東証一部上場の企業ですので、規模感としては文句ないです。
案件数もA8やafbと比べると少ないですが、独自案件やアプリなども多いのでオススメです。
まとめ
基本的には、多くのASPさんは真面目に運営されています。
ただどんどん新しいASPが増えているのも事実です。
特に多いのが、本来ASPにつなぐお仕事をしている広告代理店が「ASPに入れなくても、自分のところでトラッキングシステム入れた方が儲かるんじゃね?」的な安易な気持ちで始める場合のASPです。
もちろん、そのような状況でもしっかりと運営されている場合もありますが、どうしてもASPを本業にしている企業と比べると
- 資金力
- 担当者の質
- 信頼性(例えば自分の手法を他のアフィリエイターにばらさないかどうか等)
- 案件の数
を見るとどうしても見劣ります。
ASPから声をかけてもらうことはアフィリエイターとして光栄なことですが、「あまり聞いたことないな」というASPから声をかけて頂いた場合は、しっかりと精査する必要があります。