WEBのあれこれ(おもしろいこと)  2019.3.4

ネット経由で「安くなる」のはなぜ?「怖い!」「騙される!」は昔の時代

僕は物を買うのも、ホテルや旅館を予約するのも、新幹線を予約するのも、問合せをするのも基本的にネットで行います。

その理由は、安く買えたり、一般販売よりも先に予約できたり、予約内容の変更が簡単にできたり、問い合わせがスムーズに返ってくるからです。

そんな「ネットはお得」はなぜ起こっているのでしょうか?

年配層に根強く残る「ネットは怖い」


僕の親の世代である、50代、60代以降の人の中には

  • インターネットで買い物するとモノが届かないのでは?
  • カード情報が抜かれてしまうのでは?
  • 詐欺にあうのでは?
  • 安く買っても後から高いお金を払わないといけないのでは?

 

みたいに不安に思っている人も多いかもしれません。

先日も親に「このサイトって大丈夫かな?ちゃんと商品届くかな?」とAmazonのページを見せられました。笑

 

ネット経由で安くなるのは怖い?


ネット経由で「安くなる」や「お得になる」というのはよくあります。

もちろんカラクリがあるものもあります。

例えば初回500円で購入したけど、実は最低4回も定期購入しなければならなかった。。。

みたいなこともありますが、今では購入ボタンの近くに「最低契約数がある場合は書かないといけない」ようになっているので、ちゃんと見て購入すると問題ないです。

そういう「カラクリ」があって安くなっているパターンよりも

ネットの仕組みから考えると「安くなって当たりまえ」というパターンの方が多いので、ご紹介していきます。

 

ネット経由で安くなる理由「人件費や手間賃」


まずネット経由だと、企業側からすると、申し込み手続きなどを簡略化して「人件費」や「手間賃」を抑えることができます。

僕は月に4回ほど新幹線を乗っていますが毎回「アプリ」で予約しています。

通常の新幹線代よりも安く予約できますし、ポイントがたまると、グリーン車にも無料で乗ることができます。

しかも数分前まで列車の変更が可能ですし、自分で席も選べます。

「トイレと喫煙所が近くて、富士山が見える8号車の7番A席!」みたいな感じで予約できます。

これは完全に人件費と手間賃を還元しているパターンです。

 

ネット経由で安くなる理由「仲介者へのキックバック」


ホテルや旅館を予約する時に、公式サイトから予約したり、電話で直接予約するよりも、「楽天トラベル」とか「ホテルズドットコム」などから予約する方が安いのは

いわゆる
「楽天トラベル」や「ホテルズドットコム」という「仲介者」へのキックバックがあるからです。

仮に1泊1万円のホテルがあるとします。

直接電話で予約などすると1泊1万円ですが仲介者を経由して登録すると1泊9,000円で泊まれます

この理由はホテル側が仲介者に対して宿泊者を紹介してくれた報酬金額を支払っているからです。

もしこれが2,000円の報酬金額だとすれば、1000円は仲介者の利益、1000円は宿泊者にキックバックするため9,000円で宿泊できるのです。

そしてキックバックすることで、宿泊者が次回予約する時も、仲介者を経由して予約したいと思うのです。

単純に考えるとホテル側は損かもしれませんが、キックバックをすることで
予約自体は仲介者が取ってくるので予約スタッフを削れ人件費削減になります。

また「楽天トラベル」や「ホテルズドットコム」はホテルや旅館を探している人が利用するので必然的に利用者が増えます。

加えて口コミ機能をうまく利用して、利用者を増やすこともできるのです。

つまり
1泊1万円で10人の宿泊客でした
というよりも
1泊8000円でも100人の宿泊客が来てくれた
という方がいいのです。

 

ネット経由で安くなる理由「ポイントサイト」


これと同じ理屈なのがポイントサイトというものです。

ポイントサイト経由で商品を購入したり、サービスを契約すると、ポイントサイト側より、ポイントが付与されます。

そのポイントは商品券、クオカード、交通系マネー、その他電子マネーに交換することができます。

例えば1ポイント1円換算で、1000ポイントたまると、電子マネー1000円分に変えれるみたいなイメージです。

この仕組みも「裏のカラクリ」があるのではありません。

事例をあげます。

企業は、10,000円の商品が1つ売れるとポイントサイトに2000円を支払うとします。

ポイントサイトは2000円のうち1000円分のポイントを購入者にキックバックするのです。

こういう仕組みがあるので、「怪しい割引」ではないのです。

 

キャッシュバックやポイント還元は広告費より安い


このような仕組みの中には「ほんとに大丈夫かよ!」というものもあります。

例えば年会費が無料のクレジットカードを発行して「5000ポイントもらえる」みたいなものです。

ユーザーが5000ポイントもらっているということは、ポイントサイト側はもしかすると10,000円くらいもらっているかもしれません。

「クレジットカード会社、大赤字じゃん・・・」

と思うかもしれません。

しかし、クレジットカード会社は、新規のクレジットカードを1枚発行してもらうための広告費を考えると、手っ取り早くポイントサイトに10,000円支払った方が安くつく場合があるのです。

例えば家電量販店やショッピングモールに行くと「クレジットカードの勧誘」やってるじゃないですか?

あれも人件費や場所代がかかったプロモーションなんです。

例えば一回のキャンペーンで人件費や場所代が20万くらいかかったとして、10枚のカードが発行されれば、1枚当たりの費用は2万円になりますよね。

それなら1枚10,000円のポイントをポイントサイトに支払った方が安いのです。

 

ネット経由で安くなる理由「ブロガーの優遇」


インターネットでブロガーやアフィリエイターという人がいます。

以下の方法で報酬を得ている人が多いです。

  • 皆様よりも早くに商品を手に入れてレビュー
  • 実際に商品を自腹で買ってレビュー
  • 実際に企業にインタビューしてレビュー

もっと分かりやすく言えば、インスタグラマーみたいな活動を自分のブログやWEBサイトで行っているような人です。

このような人たちが紹介した記事からリンクされて、たどり着ける購入画面は公式サイトでは売っていない「安く試せるサンプル商品の購入画面」や「お得なキャンペーンをしているページ」に行ける場合があります。

これはブロガー、アフィリエイター、インスタグラマーの記事や投稿からリンクを踏んで商品が売れると報酬が手に入る仕組みになっているのですが、他のページよりもお得にすることによって、ブロガー、アフィリエイター、インスタグラマーの成果になりやすくしているんです。

企業はこれらの人たちに1件購入されたら3000円みたいな形で報酬を支払わないといけませんが、これらの人たちは商品の良さを引き出してくれたり、こういう使い方すれば良かったよ!みたいな形でユーザーに対して、いい感じに宣伝をしてくれるのです。

もちろんダメなところや改良してほしい点なども書いてもらえれば、それはそれでフィードバックになります。

こういう仕組みがあるので、公式サイトで購入するよりも、このような方たちのサイトやブログ経由で購入するというのもお得に購入する方法です。

 

まとめ

その他にも、インターネット上で契約すると安くなるものはたくさんあります。

例えば保険なども、「ネットで割引!」みたいなテレビCMをしているように、ネットだと人件費を削減でき、それらをユーザーに還元することができます。

このようにネット経由でお得なるという流れは、どんどん広がってきているので「ネットは怖い」と敬遠するのではなく、「ネットを勉強してお得になろう」と思って頂けると嬉しく思います。